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フォトグラファーとして、様々な媒体で活躍し、2014年4月からアートフォト認定講座監修・講師を務める宮木和佳子氏。フォトグラファーとして、また講師としての経験から、カメラや写真に関する疑問に答えます。今回は夏場の撮影で気をつけたいポイントを解説します。
 

こんにちは。アートフォト認定講座監修の宮木和佳子です。
夏本番で日差しが強くなりましたが、夏バテせずに撮影を楽しんでいらっしゃるでしょうか。
 
夏は日照時間も長くなるので、たくさん写真が撮影できる季節でもあります。
ぜひこの時期にいろいろな写真の撮影にチャレンジしてくださいね。
そこで今回は、夏の撮影時に気をつけておきたいポイントを解説していきます。

 
①気温に気をつけるべし! 体調ともにカメラの調子も!
 

ここ数年、真夏の最高気温がどんどん高くなってきています。
「晴れているし撮影に行こう!」と意気込んでも、思ったよりも気温が上がってしまって
体力を奪われることもあると思います。
 
もちろん、体力のコントロールも大切なのですが、気温が高いということは、精密機器であるカメラの調子も気にしてあげてほしいです。
 
もちろん、カメラはちょっとやそっとの暑さ、寒さで壊れてしまうものではありません。必要以上に気にする必要はないのですが、例えば「車移動で長時間トランクに入れる」など扱いには注意しましょう。
 
急激に熱くなるのは、カメラでなくても機械にはよくないですからね。
 
さらに、屋外で撮影する場合は、カメラバックを開けっ放しにするのもやめましょう。
中に入っているカメラに直射日光が当たるのも、レンズ内部に直射日光が入るのもNGです。

 
②液晶に気をつけるべし!
 

屋外、それもかなり光量がある状態だと、写真チェックをしようと液晶を見たとき、実際のデータの明るさよりも暗く見えることがあります。
 
これは明るい場所で携帯電話が見えにくいのと同じことですね。
 
こうなってしまうと、「明るさ」にもしっかりこだわっていきたい写真撮影で正確な明るさが確認できないという状態になってしまいます。
 
こんな時のために、液晶フード(カバー)なるものが販売されています。
これは液晶の周りに影をつくって、外からの明るい光が入らないようにしてくれるという機材です。
 
カメラに貼り付けるタイプもありますし、首からさげて必要な時にルーペのように覗いて使うものもあります。
 
この機材は夏というよりは、「光量がある屋外での撮影」に非常に有効ですので、気になる方はチェックしてみてください。

 
③人物撮影の場合は「休憩」がキモ
 

最後に、モデルさんがいる場合の撮影ですが、「とにかくこまめに休憩をいれること」が大事です。モデルさんがいないと撮影ができないですし、体調が悪いといい表情もできません。
 
また体調を崩してしまうと撮影どころではなくなってしまいます。モデルケアはかなり細やかに行いましょう。
 
また日傘は必須ですが、ない場合は、レフ板などで影を作ってあげ、撮影していない時は少しでも涼しくいられるようにしましょう。
アイスノンのような冷やすもの、飲料水などは多めに用意しましょう。
また待機時は長袖の方が暑さをやわらげられることもあります。

 
自分のこともしっかりケア
 

基本的なことですが、撮影に夢中になって集中するあまり自分の体調ケアも怠りがちです。
あまりにも「暑いな」と感じた時には撮影を中断する判断も時には必要です。
 
室内から屋外何度も行き来していると、激しい温度差からいわゆる「夏バテ」状態になってしまいます。
 
ずっと屋外にいる場合よりも体力の消耗が激しくなる場合もありますので、
なるべく効率よく撮影できるようにしっかりとスケジュールを立てましょう。
 
撮影は全てが無事にいくことが理想です。
無理をせず、しっかりと休みながら楽しく撮影してください。
 
アートフォト認定講座
 

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(プロフィール)
1980 年1 月10 日生まれ。福岡県出身。日本大学芸術学部写真学科卒業。在学中からカメラマンとして活躍し「金丸茂嶺賞」を受賞。2002 年、「日韓共同開催 若手カメラマン ON & OFF」で若手カメラマン50 人に選ばれる。3 年のアシスタントを経て雑誌、広告、ファッション、アパレルビジュアルイメージ撮影、写真集出版など活躍の場所を広げる。(有)アット・ウィルに在籍しつつ、2008 年11 月に株式会社ミニーナを立ち上げ代表取締役に就任。同年には西麻布にて初の個展を開催。2011 年(株)アットウィル、(株)ミニーナを退社し完全独立。2014年4月より、アートフォト認定講座監修・講師を務める。
 

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