中世ヨーロッパ美術の至宝に隠された謎とは? 「貴婦人と一角獣」展 開催中!
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【開催地:大阪府 開催日程:2013.7.27~2013.10.20】
中世ヨーロッパでは、タピスリー(英語でタペストリーと呼ばれる大型の織物)が作られ、城や教会などのむき出しの石壁を装飾し、居住性を高めるために用いられていました。おもにフランドル地方から北フランスにかけての地域で制作されました。
中でも、フランス国立クリュニー中世美術館の至宝と呼ばれる「貴婦人と一角獣」は、1500年頃に制作されたといわれる6面からなる全長22メートルもあるタピスリーとして有名です。
その「貴婦人と一角獣」がこの度、日本に初来日。現在大阪の国立国際美術館で観ることができます。
このタピスリーは、千花文様(ミルフルール)と呼ばれる特徴的な手法によって構成され、それぞれ中央に立つ貴婦人とライオン(獅子)、そしてユニコーン(一角獣)が描かれています。その6面のうち、5面がそれぞれ「触覚」「味覚」「嗅覚」「聴覚」「視覚」と人間の五感を表しています。残りの1面には「我が唯一の望み」という題が付けられていますが、何を意味するのかは謎に包まれており、「愛」「知性」「結婚」など諸説あります。
この展覧会では「貴婦人と一角獣」の他にも、同時代のタピスリー、ステンドグラス、彫像、陶磁器など、クリュニー中世美術館所蔵作品を30点あまり展示。様々な角度から、「貴婦人と一角獣」の理解を深めることができる展覧会となっています。
さらに、最新のデジタル撮影と色彩計測により作られた「貴婦人と一角獣」の高精細のデジタルデータも展示され、実際の作品では鑑賞が難しい、高い位置の図柄や細部の表現まで、大画面でじっくりと鑑賞できます。
中世ヨーロッパ美術の最高傑作といわれる作品を日本で観る、またとない機会です。6面のタピスリーに隠された謎を推理しながら、鑑賞してみるのも面白いでしょう。
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