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こんにちは。プラクティカルフォト認定講座、監修・講師の宮木和佳子です。
厳しい冬も少しだけ優しくなって、撮影しやすくなってきましたね。
冬景色から、花が芽吹く「春」となってくると、撮影するものも増えますので、
ぜひレジャーを兼ねて色々な場所へ撮影に行ってみてください。

 

さて今回も「プリントのお話」です。
プラクティカルフォト講座では、積極的にプリントをしてもらうのですが、
プリントをしっかりやるのは初めて! という方もいると思います。

 

モニター通りに色は出ない!?

 

「家でプリントしたのですが、モニターで見た色通りに出ないんですけど……」
という質問をよく受けます。

これは実は当たり前のことなのですが、
モニターで見ているデータ発色→プリントしたらそのまま出る
わけではないのです。

 

むしろ写真を出す場合「基本的にモニターと同じ色には出ない」というのが大前提で、
同じ色にするために、プリンター側やモニター側で何度も色調整を行います。
「この作業をやらないままでも、普通にプリントしたら見たままで出るんでしょ?」と
間違えがちですが、これは必ずやらなければいけない工程です。

色を繊細に出したければ出したいほど、しっかり詳細な調整をする必要があります。

 

このことをお伝えすると、
「えーそうなんですかー? でもいままでは大体合っていたのに」
とおっしゃる方もいます。

 

「大体」というのが結構ミソなのですが、写真をやり始めると、
色や明るさといったものにどんどん繊細になっていきます。
合っていたと思っていた写真も、よく考えてみてください。本当に合っていましたか?
昔はそこまで気にならなかっただけ、ということもかなり多いです。

 

理想の1枚にするために、何度も焼き直しをしよう!

 

「それなら写真屋さんで出せばOKでしょう?」と思いがちですが、
写真屋、プロラボなどで出力しても基本は同じです。
一発で自分の思い通りの色や明るさで出せるということは基本的にありません。

 

では写真展などはどうしたらいいのでしょうか。
写真展にあたり皆やっていることは「焼き直し」という作業です。
これは自分の理想に近づけるべく、同じ写真を何度も焼き直しして、
色や明るさなどを微調整するのです。

 

これから、1枚の写真にしようとする人、展示を出そうとする人は、
1枚の写真を作る、という重みを感じてプリント作業を進めて欲しいですね。
撮影と同じように、パっとプリントして「できた!」というような簡単な作業ではなく、
理想の1枚にするために、何度も焼き直しをしながら精度をあげていくものです。

 
 
プラクティカルフォト認定講座
 

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(プロフィール)
1980 年1 月10 日生まれ。福岡県出身。日本大学芸術学部写真学科卒業。在学中からカメラマンとして活躍し「金丸茂嶺賞」を受賞。2002 年、「日韓共同開催 若手カメラマン ON & OFF」で若手カメラマン50 人に選ばれる。3 年のアシスタントを経て雑誌、広告、ファッション、アパレルビジュアルイメージ撮影、写真集出版など活躍の場所を広げる。(有)アット・ウィルに在籍しつつ、2008 年11 月に株式会社ミニーナを立ち上げ代表取締役に就任。同年には西麻布にて初の個展を開催。2011 年(株)アットウィル、(株)ミニーナを退社し完全独立。2014年4月より、プラクティカルフォト認定講座監修・講師を務める。
 

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