【開催地：東京都　開催日程：2014.2.15~2014.5.11】

東京都現代美術館では、2014年2月15日（土）から5月11日（日）まで、「驚くべきリアル　スペイン,ラテンアメリカの現代アート−MUSACコレクション−」展、「MOTアニュアル2014　フラグメント−未完のはじまり」展、「MOTコレクション」の３つの展覧会が同時に開催されます。
 

フェルナンド・サンチェス・カスティーリョ
《馬に捧げる建築》2002年 MUSAC蔵
©Fernando Sánchez Castillo,
Courtesy: MUSAC

「驚くべきリアル　スペイン,ラテンアメリカの現代アート−MUSACコレクション−」は、慶長使節団派遣400周年を記念し、「日本スペイン交流400周年事業」の一環として開催。スペインの90年代以降の作品にフォーカスし、カスティーリャ・イ・レオン現代美術館(MUSAC)のコレクションから「驚くべきリアル」をテーマに27作家(組)の作品が紹介されます。
スペインでは17世紀以降、ベラスケスやゴヤなど、リアリズムの系譜があり、80年代以降のアントニオ・ロペス・ガルシアに代表されるマドリード・リアリズムに継承されています。本展では、その人間の生と死を深く掘り下げてきたリアリズムを受け継いだ現代の絵画を紹介。また、ビデオ、空間インスタレーション、彫刻など多様な表現の作品も展示。絵画に流れるゆったりとした時間から、映像の過激なスピード感まで、緩急豊かな様々なメディアによる刺激的な鑑賞体験も本展のみどころの１つです。

ビセンテ・ブランコ《無題（雪景色シリーズ）》
2002年 MUSAC蔵 ©Vicente Blanco,
Courtesy: MUSAC

ディアンゴ・エルナンデス《分断されたリヴィングルーム》
2006年 MUSAC蔵 ©Diango Hernández,
Courtesy: MUSAC

「MOTアニュアル」は、日本の若手作家による現代美術の動向を紹介するものとして、1999年より行っているグループ展です。第13回目となる「MOTアニュアル2014 フラグメント―未完のはじまり」では、“断片”や“かけら”といった小さな破片を意味する「フラグメント」をキーワードに青田 真也、髙田 安規子・政子、パラモデル、福田尚代、
宮永亮、吉田夏奈の6組の作家を紹介しています。

吉田夏奈 《花寿波島の秘密》　
瀬戸内国際芸術祭2013での展示 2013年
撮影：高橋公人 [参考図版]

いずれの作家も、プラスチックボトルやトランプなど、私たちの周囲にある現実のフラグメントを使って作品を立ち上げているのが本展のみどころ。例えば、福田尚代は、本を折り畳む作品で知られ、近年の代表作に加えて、目視できない微小な文字で綴られた新作を発表。
また、2013年の瀬戸内国際芸術祭で注目を集めた小豆島在住の吉田夏奈は、美術館内の広い空間を使い、自然のダイナミズムを実感させるインスタレーションを発表します。これら一見、親しみやすく近づきやすい作品が、私たちを日常の隣に潜む未知なる世界へと誘います。

福田尚代《翼あるもの　『バートルビーと仲間たち』》
2013年　撮影：伊奈英次

最後に「MOTコレクション」は、東京都現代美術館の約4500点の収蔵作品を核として、様々なテーマを設定し、戦後の現代美術の魅力を多角的に紹介している常設展示です。今期は、「私たちの90年　1923-2013」、「クロニクル1966-｜拡張する眼」により構成しています。本展示は「驚くべきリアル」展、「MOTアニュアル2014」展のチケットがあれば観覧できます。

公式HP
http://www.mot-art-museum.jp/

《 「驚くべきリアル」展、「MOTアニュアル2014」展、
各先着で2組4名様、抽選で3組6名様チケットをプレゼント！ 》
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