[TV/展示]

「リアリズム」という言葉をご存知でしょうか?
先ほど紹介した「シュルレアリスム」と、ある意味で対極にあたる絵画運動のことをリアリズムと言います。

リアリズムとは、そもそも19世紀中頃にフランスで起こった、日常の現実的傾向を客観的に正確に描こうとした「写実主義」運動のことです。そこからさらに20世紀になると、キャンバスに投影した映像をなぞって描いた作品や、一見写真のように見える、非常にリアルに描かれた作品など、様々なリアリズムの作品が描かれるようになりました。

《グラン・ビア》制作中のロペス(1978年)

《グラン・ビア》制作中のロペス(1978年)
(C)Fundación Colección Thyssen-Bornemisza, Unidad Móvil and María López archive

 
なかでも、現代スペイン・リアリズムの巨匠と呼ばれるアントニオ・ロペスという作家は、その見事な技術と観察眼で、日常の身近な世界をモチーフにした作品を発表し続けています。

日本でも2013年4月に東京・渋谷で開催された「アントニオ・ロペス展」が、日本で初めて開催された個展として注目を集めました。


長崎県美術館での展示風景

長崎県美術館での展示風景

 
東京での個展は終了しましたが、この「アントニオ・ロペス展」は、引き続き2013年6月29日(土)から8月25日(日)まで長崎美術館で、9月7日(土)から10月27日(日)まで岩手県立美術館で順次、開催されます。
http://www.antonio-lopez.jp/

また、7月21日にNHK Eテレ「日曜美術館」で、「時を描くリアリズム アントニオ・ロペス」と題して、アントニオ・ロペスの特集が放送される予定です。
http://www.nhk.or.jp/nichibi/

まさに、今最も注目すべき現代美術作家の1人といえるでしょう。
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